南米社長は『おしん』の大ファン

男気溢れる私の社長は日本のNHK連続テレビ小説おしん』が大好きです。

中南米では、想像を遙かに超えて人々に愛されている『おしん』です。

出会う人、知り合う人、見知らぬ人、すれ違うだけの人に「おちん(←スペイン語発音では、これ)」「おちん」と指を差され連呼されます。

私は『おしん』を見たことがなかったので、

「おちん」と呼ばれる度に、微妙~な気持ちになります。

それはさておき、社長は『おしん』の大大大、ファンです。

 

社長がなぜ私を『日本人』のみの情報で雇おうとしたのか、

もの凄ぉ~く不思議で仕方なかったのですが、しばらくしてその答えが判明いたしました。

 

私は子だくさんの家の長女。生活が苦しく口減らしのために日本の真反対の国に仕事を求めてやって来た。日本にいる残された家族のために、なんとしても働かなくてはならない。仕送りも必要だ。幼い弟や妹もいる。育てねば。 ←これは大変だ。助けてやらねば。いくらぐらいの給料なら日本に残された家族を養えるのか、と社長は心を痛めたらしい。

このストーリーを全く信じて疑わなかった社長は奥様やお子様たち、会社の従業員たちにも話して聞かせて、しきりに感心(私は健気で強くて優しい子だと)していたとのこと。

 

何人兄弟がいるの?』

『妹ひとりだけ』

え”、え”っーーーーーーーーーーーーっ!?

 

・・・私もえ”え”っ!?ですわ・・・