まちゃ王子の旅立ち 迷子になる編
まちゃ王子はどちらかというと、体育会系男子。
幼いころからテニスをしていてなかなかの腕前。
テニスといえばウィンブルドン (Wimbledon)ですね、せっかくイギリスにいるのだから。
でも、私は全くテニスに興味がないのでイギリスに住んでいたといっても
行ったことがなく場所の位置関係もちんぷんかんぷん。
それでもまちゃ王子親子はどうしても行きたいと切望する。
と、いうことで地図上でみるとロンドンの近くだしぃ~
友達のところに行くついでに寄ってみる?的な軽いノリ(私だけ、親子は真剣)~
ところがところが、何かの大会が開催されていたらしく、、、
ウィンブルドンに近づけば近づくほど人人人人、もう人で溢れかえっている。
国籍も豊かで日本人はもちろん国際色豊かな人だかり。
しかも路面バスや車(私たちも車だし)も大渋滞。
前にも後ろにも、右折するにも左折するにも不可能なぐらいの、大渋滞。
目の前に橋があっておそらくあの橋を渡ってしまえば目指すウィンブルドンのような気がする・・・でも全く動かない車の列。
橋の手前で30分以上も待っていて、ふと気づけばウィンブルドンが閉まってしまう時間が近づいている!
ほとほとこの状況に嫌気がさしていた私たち。
なにやら不穏な空気が、、、、
まちゃ王子は舌打ちをしだしぶつぶつ言い出した。
シーーーーーン
「車を降りて歩いて行けば?」と王子の母。←イライラ絶頂
あまりの人の多さ、人種?の多さにまちゃ王子はびびり、降りたくない模様。
ほぼ初海外なので、まちゃ王子はまだ多くの人種?を見たことがありません。
「そんなに文句言うなら降りて行けばいいじゃん!」
「なに?怖いの?」
「そんなんじゃ(降りて一人で歩けないようなら)生活(留学)できないんじゃない?」
矢継ぎ早に王子の母はキツイ事を言い放つ、、、←イライラしてるからね
そしてついにまちゃ王子は怒った!←男のプライドかっ
んで車を降りて一人で行ってしまった。
この時点では私は全く何も心配はしていなかった。
もちろん王子の母もプンプンしてたけど、心配は皆無・・・のはずだった。
まぁ~ったくその後も動かない車。
1時間経ってもまだ私たちは橋の真ん中。
ふと、「まちゃ王子無事に見学してるかしらね」と王子の母が言い出した。
どうやら大事な大事な一人息子を怒りに任せてこんな異国のこんな場所(まちゃ王子が怖がっている人種ざっくざっく?)に一人で放り出したのを後悔し出した模様。
こうなるともう誰にも母の愛情(心配)を止めることはできない。
まちゃ王子の携帯に電話をかけまくるかけまくる。
しかぁ~し、まちゃ王子はロンドン到着後にイギリス使用に変えている。
つまり、王子の母がかけると国際電話になります。
いえいえ、それ以前に運の悪いことに、まちゃ王子の携帯は充電が切れかかっていたのです。
車の中でまちゃ王子はグーグルでウィンブルドンを検索していて、
「充電がなくなる~」と話していたのを私たちは思い出しました・・・。
かからない電話に王子の母は絶叫!
パニックパニック;つД`)
はぁ~(-_-;)
大丈夫だと思うけど、と慰めてもダメ。
私はあまりの王子の母の剣幕に負け「私が降りて探してみる」と車を降りました。
てくてくてく・・・
ん?橋を渡り終えたがそれらしき建物はないけど???
もう少し先かな???
てくてくてく・・・
・・・やばいかもっ!?
まちゃ王子が行方不明!?
いないいないいないーーーーーーーーっ!!!!!!
と、ここにきてやっと私は事の重大さに気づくことになったのです。
まちゃ王子ぃぃぃぃぃーーーーーーーーっ!!!