Mujer descalza
チュンチュン鳥のさえずりではなく、ぶひぶひっ子豚ちゃんのモーニングコールで目が覚めたハバナの朝。
パンのかけらをもらい、水を腹いっぱい飲み、お礼を言う。
「今夜も戻ってきていいからね」といっているらしい(スペイン語まだ分からないからね)優しい彼女。
ぶひぶひ子豚ちゃんもうるうるの真ん丸お目目で私を見上げる。
ふわぁ~と温かい何かに包まれている感じ。
さ、行くかっ!気合を入れて在日本大使館へ!
カリブ海の海風を浴びながらパッタンパッタン(←ビーサンのサイズ感がね)小一時間ほど歩くと、見えてきた見えてきたあの非情な在日本大使館。
まぁ!とっても、とぉ~っても大げさな(←悪意)建物だことっ!
素敵ねぇ~、お部屋たくさんありそうねぇ~
へぇ~、なるほどねぇ~、あらあら、あんなに防犯カメラが!
ふぅ~ん、あららっ、塀もとってもとっても高く造ってらっしゃるのねっ。
・・・ちっ、なんだかムカついてきた私。
何が営業時間外よ!?営業って何よ!
ばっかじゃないの???
私の生死なんて残業に値しないってことか???
と、だんだん頭に血が上り、きぃーーーーっ!←切れた
おもむろに?ビーサンを脱ぎ、近くの草むらに隠す。
よしっ!見てろよ、お役所仕事の連中めっ!←だんだん口が悪くなる
裸足に戻り、、、あっ、熱っ、熱っ(←アスファルトがカリブ海の恵の太陽を受けているぅ~)いっ、痛っ、痛っ、ちょっと足の裏が痛いっ!
きゃーっ!お母さぁ~んっ!!!助けてぇ~!!←ほぼ自分のせいである
ちらっと草むらに目がいく(私のビーサン・・・)
いやいや、思い知らせてやるんだから、我慢我慢っ!
もはや裸足の私に腹を立て、そのまま門へ小走りにっ。
はい、もちろん止められます。
どこの国の大使館も警備は最高です。
キューバも素晴らしい警備でございます。
銃を構えた戦う気満々の迷彩服を着た警備員?戦闘員?に止められた。
ま、普通に怪しい私ですが、裸足だし・・・
「ここ(在日本大使館)に用か?」
「用があるから来てるんでしょ!通してよ!」
「日本人か?」
「日本人に見えない!?通してよ!」
「パスポートを・・・」
「それが、な、い、のよ!」
「身分証明・・・」
ぶちっ!←私が切れる音
「あんたたちに全部盗まれたのよ!」
今思うととても気の毒な警備員・・・八つ当たりもいいところ ^_^;
「日本人と証明できる何か・・・」
「ないっ!何もないっ!」
きぃーーーーーーっ!!!
と、そこでずっと監視カメラを見てたであろう在日本大使館の職員から無線が、、、
「・・・通してあげなさい」
え”!?こんな不信人物を!?と許可がおりたのに渋る警備員。
「ほらっ、通してよ、私、日本人なんだからっ!」
私の足を見る警備員。
「靴も盗まれたのよ!」
ふんっ!
鼻息荒く、裸足の日本人は敷地内に一歩足を踏み入れる。
勝ち誇る私、、、っと、熱っ、熱っ、門へダッシュ!
つづく