Meddlesome ghost

夏が始まる前のこの時期、よくTVで見かけるのが心霊番組。

 

私には霊感は、全くありません。

霊感の強い友人は何人かいますが、一緒にいても私は何も感じる事はありません。

ただ、建物や部屋に関しては本能?直感?で「ここは住みたくない」「ここに居たくない」と感じます。

これはとても役に立ちます。

例えば、幽霊付きの物件でも、いい幽霊?なら何も感じないのでそのまま住めちゃうのです。

海外生活で物件を決める時、私はいつもこの直感でお家を決断しています。

 

Canada、Niagara Falls(ナイアガラフォールズ)という小さな町(村?)で築200年以上のシェアハウスに住むことに。

「地下室は幽霊がいるのよ」と朗らかにいってくれちゃう大家さん。

え?そうなの?

「でも大丈夫」

なぜ?

「住んでみればわかるわよ」

・・・

 

う~ん、洗濯をする時にしか地下には下りないし(洗濯機は地下にありみんなでシェア)、それ以前に私には視えないし、感じないし、ま、言葉も違うし、、、いっか。

ということで、私は幽霊付き物件に住むことに。

 

しばらくして、大家さんの『住んでみればわかるわよ』の意味がなんとなく理解できました。

 

彼女(幽霊)、とにかくお茶目?なんです。

もちろん私には視えないのですが、洗濯に行く度に何かの気配はあります。

でも嫌な気配ではなく彼女がいると知らなければ気づかない程度の気配。

シェアしているカナダ人の友人には視えるみたい。

 

最初、視た時はびっくりした友人。←そりゃそうだ

『ぎゃーーーーーっ!』洗濯物を放り出し逃げ出した。

でも、洗濯はしなきゃいけない。

仕方なくしぶしぶまた地下へ・・・。

あ、いる・・・でも、洗濯しなきゃ、と勇気を振り絞りお洗濯。

そういうことが数回。

彼女は友が驚くのが楽しくて悲鳴の度に満足?そう。

ある日、友は気付く。

あれ?彼女は何もしてこないのでは?

格好も普通?血も流してないし、小奇麗?だし・・・

だとすると、ただ彼女はいるだけで、友には何も不都合な事はない。

そのうち、友は彼女がいても気にならなくなってきた。

で、だんだん存在そのものを無視。

すると、それに不満?を持った彼女、ある日友に話しかけてきた。

『洗剤多いんじゃない?』

はぁ?ほっといてよっ!と友はムッとし、無視。←かなり慣れてる

『洗剤、入れ過ぎじゃない?』

・・・ふんっ。

しばらくずっと『洗剤』『多い』を繰り返し耳元で囁かれてた友。

なかなかの主婦だったとみた(笑)

 

で、その後、地下室の彼女は上にも上がってくるように・・・。

彼女が現れるのは主に台所(らしい)。

料理なんか作ってると、耳元でアドバイスが煩い煩い。

『塩入れ過ぎじゃない?』

『胡椒もっと入れたら?』

『そんな焼き方じゃダメ!』

等々、、、

 

なんだか憎めない幽霊だなぁ~。

心残りなんてなかったんじゃないの???って感じ。

 

この時期になると私は視えない彼女を思い出して微笑ましく思います。

まだあのお家でお節介焼いているのかなぁ~と(笑)