Corazón de perdonar al ladrón

ノルウェー人の彼、私は彼から人を許す心を教えてもらいました。

ちょっといい話でしょ、ってまだ内容話していないけど・・・(笑)

 

信じていた人たちに裏切られ、薬を盛られ、何もかも盗られ、犯人を分かっているだろうにそいつらを隠し、故意に隠してはいないだろうけど、後々のトラブルを引き起こしたくないから知らない振りをしている心優しいキューバ人に対し、私はもの凄い警戒心を持って接していた頃です。 ←一気に書いたぜっ

 

ハバナから戻った私を腫れ物に触るように皆が遠巻きに見ていた頃です。

腸が煮えくり返るほどの感情を押し殺し、なぜ、私はまた戻ってきたのか?・・・それは後程。

 

そんなどうしようもない人間不信の頃に出会った彼。

レゲエ大好きで、いつも明るく太陽のような笑顔。

私の傷ついた心に(言い過ぎ?)寄り添うようにいつも側にいてくれた。

限られた人にしか心を開いていなかったその頃の私は、地元の人たちの優しさも受け入れる事なく寡黙に?そして何もかも遮断していたのである。

帰れよ、日本に、、、って感じ(笑)

ま・・・帰りたくてもお金が無かったんだけどね、、、盗られましたから(ふんっ)

 

彼が帰国することになり、駅まで見送りに行った時のこと。

ん?荷物は???

なんか、なんていうんだろう?ズダ袋?いやゴミ袋?を片手に持っている彼。

それ何?と聞く私に、「荷物だよ」と・・・?

え”え”------------っ!?

 

そう、いつも私の愚痴(←泥棒に全部盗られたと怒り、キューバ人の悪口を滝のごとく喚く?私の話)を聞いてくれて、いつも慰めてくれていた彼も、全て盗まれていたのです・・・。

どうしてそんなに大らかなの???

どうしてそんなに優しくキューバ人と接する事が出来たの???

私は本当に本当に不思議でならなかった。

全部盗られたんだよ!信じてた人に裏切られたんだよ!

でも、彼は私にとびっきりの笑顔を見せる。

「Good luck!」とゴミ袋を手に彼は去っていく・・・。

後に残された私は、そうだね、また信じてみるか、、、と素直に思いました。

 

走る列車の窓から笑顔で手を振る彼に、

「それ(ゴミ袋)、絶対、機内預かり、で、き、な、い、から!」と、

ありがとうの代わりに私も笑顔で叫びました。

 

うん、なんか吹っ切れた瞬間だった。